ランサーズ、仕事依頼における生成AI「使用許可・制限」の選択機能をリリース
~発注者の6割以上が「生成AIの使用を許可」と前向き。適切な意思表示と使用有無の明示で円滑なコミュニケーションを推進~
また、ランサー(*2)が提案時に生成AIを使用した場合には【AIで生成】のラベルが付与されるようになりました。これにより、募集と提案の両画面上で、生成AIの「使用許可・制限」や制作物における使用状況を可視化できるようになりました。
生成AIの活用が業務効率化や生産性を高める一方で、現状では著作権やマナーへの配慮を懸念する声もあるため、ランサーズでは発注者・受注者双方が安心して取引できる環境をめざしてまいります。
(*1)コンペ方式とは、仕事の依頼に対して成果物を納品し、採用された成果物に対して報酬が支払われる方式です。なお、生成AIの「使用許可・制限」の選択機能は現在は「デザイン」「ライティング」業務の依頼のみ適用されています。
(*2)ランサーズでは「Lancers」に登録しているフリーランスの方を総称して「ランサー」と呼んでいます。
生成AIの「使用許可・制限」機能リリースの背景
近年、生成AI技術の進化と普及により、言語生成・画像生成をはじめとした様々なツールが誕生し、積極的に自身の業務に取り入れる方が増えてきております。ランサーズにおいても、ランサーが作業の効率化を図るために使用したり、専門知識を用いて仕事を獲得するケースが見受けられます。
しかし、生成AIが仕事の幅の拡張やより多くの仕事獲得に繋がる一方で、生成AIを活用した制作における権利問題・品質保証等を懸念する声もあるのが現状です。
そのため、ランサーズでは生成AIの使用に関するユーザー間のコミュニケーションを円滑にするため、発注者がコンペ方式かつ「デザイン」「ライティング」の制作物の提案を募集する際、生成AIの「使用許可・制限」を選択できる機能のリリースと、ランサーが生成AIを使用した場合には【AIで生成】のラベルが付与されるようにいたしました。
<発注者が生成AIの「使用許可・制限」した割合>
約2週間程先行して「コンペ方式」×「デザイン」における発注に対し、試験的に「使用許可・制限」機能を適用したところ、発注者の6割以上が使用を許可していることが分かりました。(※下記グラフ参考)
短期間の検証ではあるものの、許可する割合が高く使用に対して比較的前向きであることから、適切な意思表示と使用有無の明示を機能として正式に導入することといたしました。
これにより、新たなマッチング機会の提供や精度の向上、安心して取引できる環境を構築してまいります。
現在は、特に生成AIを活用するケースが多く、依頼内容に応じて見解が分かれる「デザイン」「ライティング」業務のみ本機能を適用しておりますが、その他の業種や依頼方法への適用も適宜検討してまいります。
機能説明
①発注者向け:生成AIの使用可否
発注者がコンペ方式にて「デザイン」「ライティング」の制作物の提案を募集する際、依頼の作成時に生成AIの「使用許可・制限」が選択できます。
生成AIを一部、条件付きで使用OKとする場合等は、依頼の内容に補足説明を記載することも可能です。
②ランサー向け:生成AIの使用申告
ランサーは募集に対する提案時、生成AIの使用有無を申告することができます。
生成AIの使用を制限する依頼に対して、生成AIを使用して納品をしたい場合にはその旨を申告することが可能です。その場合、クライアントの懸念事項を考慮し、使用理由を提案文に記載いただきます。
なお、生成AIを使用した提案には【AIで生成】ラベルが付与されます。
ランサーズ株式会社について
ランサーズ(東証グロース:4484)は、「個のエンパワーメント」をミッションに掲げ、個人と企業をオンラインでマッチングする受発注プラットフォームを運営しております。テクノロジーを活用した新しい働き方を提供することで、個人の生活・働き方、あり方を変革し、一人でも多くの個人が働き甲斐を感じられるよりよい豊かな社会づくりに貢献します。また、200万人を超えるフリーランスとの適切なマッチングにより企業の人材不足、生産性向上、DX化促進への課題にも寄与し、外部人材活用によるイノベーション、技術革新を推進しております。
■プロに直接頼めるマーケット「Lancers」
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