『フリーランス実態調査 2021』を発表
~フリーランス人口、経済規模は過去最大に~
※広義のフリーランスとは、副業系すきまワーカー、複業系パラレルワーカー、自由業系フリーワーカー、自営業系独立オーナーのことを指します。
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フリーランス人口と経済規模は過去最大に
しかし、労働人口の35%が広義のフリーランスであるアメリカと比較すると日本の広義のフリーランス人口は24%となっており、今後も成長の余地があると考えられます。
また、経済規模も昨年より約10兆円増加し、28兆円と過去最大になりました。
フリーランス市場が過去最大となった背景の考察:ランサーズ株式会社 代表取締役社長 CEO 秋好陽介
『フリーランス実態調査』は2015年に開始し、今年で7回目となります。私たちは7年間、フリーランスをはじめとする新しい働き方を調査し、変化を見てきました。経済規模やフリーランス人口が過去最大となった理由を3つ挙げさせていただきます。
① 会社に頼らないプロフェッショナルなフリーランスの増加
『フリーランス実態調査』の結果をみると、 自営業系独立フリーランスで経営企画をしている人は昨年と比較して9.2%増加、営業を担当している人は8%増加しています。これは、在宅勤務中に自身の働き方を見直した結果、会社に頼らず活躍できるプロフェッショナルな人材がフリーランスになったためだと考えられます。
② 時間に余裕ができ副業・複業を開始する人の増加
副業・複業ワーカーも昨年の708万人から今年は812万人まで増加しました。在宅勤務が広まり、移動時間がなくなったことから時間に余裕ができた人達が副業・複業を始めたのが原因だと考えられます。また、副業・複業をしている人の職種を見てみると、本業では「ビジネス系(営業やマーケティング等)」と回答する人が多いのですがフリーランスとしては「コンサルタント・コーチング系」と回答する人が多いことから、本業で得たプロフェッショナルな知識をコンサルタントとして活かしているものと考えられます。「Lancers」に登録している副業・複業者に向けて在宅勤務推奨時におけるサービス利用状況(※)を調査したところ、30.4%が「管理職等役職を持っている」と回答をしました。時間と場所にとらわれない働き方が広まったことにより、今後もプロフェッショナルな人材が副業・複業を開始すると考えています。
※「在宅勤務推奨時における副業・複業者のサービス利用状況調査」
③ すきま時間を使って仕事をする主婦・主夫の急増
自由業系フリーワーカーは、昨年と比較して250万人増加しました。「主婦・主夫である」と回答した人が昨年より17%増加し、「1週間に働く時間が10時間未満」と回答した方が昨年と比較して27%増加していることから、すきま時間を活用して働く主婦・主夫が急増したことが理由として挙げられます。
2020年に起きた働き方の変化には、課題点が数多くあります。急遽出社ができなくなったために環境が整っていない状態での在宅勤務や、業種や職種によるDXの差などが明らかになったのです。今後はこういった課題を解決するための動きが広まっていくと考えられます。ランサーズでも、変化に柔軟に対応し、誰もが自分らしい働き方を選択できる社会を加速させていきたいと考えております。
調査概要
■調査時期 2021年1月28日~2月1日
■調査対象 過去12カ月以内に仕事の対価として報酬を得た全国20歳以上の成人男女
■調査方法 独立調査会社マクロミルによるオンライン調査
■有効回答数 3,095人(うちフリーランス1,549人)
ランサーズ株式会社について
ランサーズ(東証マザーズ:4484)は、「テクノロジーで誰もが自分らしく働ける社会をつくる」をビジョンに掲げ、個人と企業をオンラインでマッチングする受発注プラットフォームを運営しております。テクノロジーを活用した新しい働き方を提供することで、個人の生活・働き方、あり方を変革し、一人でも多くの個人が働き甲斐を感じられるよりよい豊かな社会づくりに貢献します。また、115万人を超えるフリーランスとの適切なマッチングにより企業の人材不足、生産性向上、DX化促進への課題にも寄与し、外部人材活用によるイノベーション、技術革新を推進しております。
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